ケアンズ皆既日食 



出発(11/12)

  
私は4日間の有給休暇を取得し、セントレア(中部国際空港)へ向かった。大津市内の自宅からは、JR最寄り駅→JR京都駅と在来線を乗り、JR京都駅→JR名古屋までは新幹線を一駅乗った。JR名古屋駅からは名鉄名古屋駅に乗り継ぐ。名鉄名古屋駅→中部国際空港は特急に乗った。名鉄は特急と言っても指定席以外は通常の乗車券で乗ることが出来る。
 ツアーの集合時間が14時10分だったのでその約1時間前に到着するように家を出た。特に迷う事も無く、時間通りに空港に着き、私はまず中部国際空港駅近くのロッカーに上着を預けた。上着を持って行ければ良かったのだが、スーツケースにそのようなスペースの余裕は無かった。1日300円なので4日間で1200円となる。ここのロッカーは4日までしか預かってくれないのでギリギリだ。次に近くのトラベレックスで両替をした。AU$60ドル分、日本円で手数料込みで約5,500円だった。現地滞在が短いので必要最小限の両替にした。足りなかったら現地両替か、クレジットカードを考えていた。次に、食事だ。昼ごはんを摂っていなかったのでセントレアの4階にあるスカイタウンで食事を摂った。縁起が良いようカツ丼を食べた。昼ごはんを摂り終えると時計は14時前を指していたので、そろそろ集合時間が近い。指定された旅行会社のカウンターに向かった。3階の国際線出発ロビーと同じ場所にある。しばらくして日通旅行のカウンターを見つけた。既に15人ぐらいは集まっていた。ほぼ全員男だ。年齢層は私が見た限りだが、20代〜60代だったと思う。多いのは40代ぐらいか?星ナビ協賛のツアーで、編集スタッフも同行ということもあって、皆、重装備なスーツケースの大きさだ。ツアー客は私が参加する4日間コースとエアーズロックの観光もある7日間コースがあり、途中までは同じ旅程だ。
 旅行会社のカウンターに並び、予め頼んでいたETAS(電子ビザ)と海外旅行保険証、搭乗券をもらった。添乗員は2名。4日間コースと7日間コースそれぞれ1名ずつである。次に利用するキャセイパシフィックのチェックインカウンターに並んで荷物を預けた。「19.4kg」と表示。これだとお土産を買ったらオーバーする。とりあえずこの重量のまま預けた。チェックインのあとは私は特に何も聞いていなかったので空港をぶらぶらしていた(後から聞くと、ツアー客全員が集まって、どこかの会議室で皆既日食のレクチャーと相部屋のくじ引きをしていたらしい。そんなの聞いていなかったので私だけ参加できなかった)。




搭乗するキャセイパシフィック機



 出発時間が近付いたので、保安ゲートに進み、出国手続きを行った。特に呼び止められる事も無かった。16時10分発の搭乗機に乗り込み、いざ出発。今回はセントレアから香港経由でオーストラリア・ケアンズ国際空港に向かう予定となっている。香港までが4時間半、香港からケアンズまでが7時間少々のスケジュールである。機内で夜の機内食が出た。味はレトルトっぽいのは仕方ないか。
 19時半前に香港国際空港に到着。空気はやはり名古屋より暖かい。予定より早く着きすぎたので、駐機場が空かず、バスで空港建屋まで移動することに。香港国際空港では乗継だけなのでそのまま再び保安ゲートに向かった。保安ゲートでは、私のバッグが呼び止められ、開封作業。中のモノがX線でうまく映らなかったらしい。金属探知ゲートでも引っかかってしまいボディチェック。まあ、結局何事も無かったのだが、他のツアー客では何か捨てさせられた持ち物があったようだ。普通は保安ゲートは一つかと思ったのだが、搭乗ゲートを過ぎたところでも再び保安ゲートが。ここでもツアー客は1回目の保安ゲートを過ぎたところで購入した飲み物を捨てさせられたようだ。香港国際空港は少し検査が厳しく感じた。空港はとても大きかった。空港内を移動するのに、地下鉄のような乗り物にも乗った。


夜の香港国際空港。搭乗ゲートが一番端だったので、人もまばら。

 

 香港国際空港を21時過ぎに出発して、しばらくウトウトしていたが、機内が非常に寒い。私はシャツに長袖シャツ、薄い上着を着ていたがそれでも寒かった。毛布をもらった。また今夜は機内泊ということで空気枕、アイマスクを用意した。添乗員から入国カードをもらい、記入する。英語で書かれているので持っていた「地球を歩く」の記入例を参考にしながら書き込んだ。23時半過ぎに何と機内食が振舞われた。前の飛行機と合わせて今夜2回目の機内食だ。さすがにおなか一杯になった。今回は皆既日食を無事観測するのが目的だったので旅行中の暴飲暴食は避けるようにしていたので、腹8分目ぐらいのところで箸を置いた。しかし、ハーゲンダッツが出たのでこれを食べたのだが、失敗した。余計に寒くなった。熱いお茶を貰ってなんとかケアンズまでの7時間を耐えた。機内泊は予想以上に厳しいものがあり私はほとんど寝れなかった。通路側だったので乗務員や乗客が私の横をぶつかったりしながら通るのでとても寝られなかった。通路側に座っていた他のツアー客も同じような事を言っていた。なお、添乗員の情報では、香港からのケアンズに向かう乗客の8割は日食ツアーの客だそうだ。近くにはジャパトラのツアー客が居た。

 

ケアンズ到着(11/13)
 ケアンズ国際空港に到着したのが、13日6時半頃。日本とは時差が1時間早い。ちょうど皆既日食24時間前である。窓にはなんと水滴が付いていた。外は雨である。事前の天気予報では晴れ時々雨と聞いていたが、本当に雨が降っていた。予定ではこの後、観測地アマルーへの下見で私もツアー前までは行く気満々であったが、機内泊がほとんど寝られず、次の日もほぼ徹夜に近いスケジュールだったので、下見に行くのは止めた。ツアー客の半分ぐらいは下見に行った様だ。天候は山のように変わりやすいと言ってよく、雨が降ったと思えば青空が見え陽が射す天候だ。ただ、雲が多いのには変わりない。
 ケアンズ国際空港で現地ガイドの方(女性)と合流する。ケアンズ在住の日本人なので気軽に話せる。




7時ごろのケアンズ国際空港のバス乗り場から。路面も濡れ、朝からかなり蒸し暑い。天候が気になる。




空港から約15分ほどチャーターされたバスに乗り、ホテルに向かう。オーストラリアでは観光バスでも乗客がシートベルトを着用しないとその乗客が罰金を取られるらしい。
ホテルに到着すると、早速スーツケースをおろし、ロビーで少しくつろぐ。「パシフィックインターナショナルホテル」。高級とは言えないホテルだが、立地場所が最高に良い。ここでもジャパトラの張り紙を見た。どうやら同じ宿のようである。このホテルはケアンズの中心地にあると行ってもよく、歩いてすぐのところにラグーンやスーパー、お土産やレストラン街が並ぶエスプラネードがすぐそこだ。私が泊まったのは10階で相部屋となった。相手はアマルーに下見に行っているのでその場には居なかったが、後から入室された。話をしていると私と近い京都府南部に御住まいとの事。年齢は50歳ぐらいか。私はホテルチェックイン後、2時間ほど仮眠を摂った。


宿泊ホテルの「パシフィックインターナショナルホテル」



受付で対応して下さる添乗員と現地ガイド。こじんまりとしたロビーです。



10階の客室ベランダから。例のグラフトン岬の山並みにはやはり分厚い雲が・・・。


2時間でも仮眠を摂ると、ずいぶんカラダが楽になった。昼食はツアー客全員で食べる事になっているので、私も参加した。何とオーストラリア料理を食べられるのかと思ったら、中華だった。オーストラリア料理はこれといって美味しいわけではなく、アジアン料理が人気だとか。確かにスシ、中華、ベトナム、タイ料理、などがあったような気がする。昼食を摂った後、星ナビ編集スタッフによる皆既日食観測のレクチャーがあった。当日、太陽だけでなく周りの風景にもぜひ注目してほしい、、との事であったが、これまで黒い太陽を目にした事がないので、冷静に周囲を注視出来るか分からない。

 昼食後、時間があるのでケアンズ市内を散策する事に下。ケアンズまで来たはいいが、ツアーには観光の予定は全く無いので、せめてケアンズ市内を散策してみたい。ということで相部屋の方と一緒にケアンズ市街地を歩いて散策した。スコールが1,2時間に一回はあるような天気だったので傘は手放せない。さっそくケアンズの目玉である(?)ラグーンに来た。さすがに曇りがちなので日光浴をしている人はほとんどいない。


ケアンズの象徴、ラグーン。



ボードウォーク。明日、ここから観測する人も多いのだろうか。


 海岸沿いを歩いて実感したのは、海岸線より内陸に向かって雲が湧いているような天気であるということ。実際、海岸線より太平洋側を見ても雲は少なく、青空の水平線が見渡せる。一方、内陸方向に目をやると厚い雲が・・・。風向きは東風なのでケアンズの山並みに湿った空気が当たって雲が湧くのだろう。明日も同じ天候のようなので風向きを考えるとケアンズ市内は皆既日食が見られないのではないかと感じた。
 ラグーン、ボードウォークと海岸線を散策したらケアンズセントラルに向かった。ケアンズ駅があるところだ。ここからキュランダ鉄道が出ているようだが、今回は行けない。


ケアンズ駅。人はほとんど居なかった。



クーラーが効いている中でのクリスマスツリーもオーストラリアならではだ。


 次にホテルに近い地元のスーパーの「ウールワース」に入ってバランスウェイト用のペットボトルとお土産のティムタムを購入した。オーストラリアの食べるお土産と言えば、ティムタムか?会社用にもお土産を買った。スーパーで買い物をした後はホテルに戻り、しばらくゆっくりして相部屋の方と一緒に夕食に出かけた。行き先はナイトマーケットである。お土産屋として現地では一番大きな店舗なのだが、フードコートも併設されそこで夕食を摂った。本当はエスプラネード通りのレストランで食べてみたかったが、私一人では無いので手早く済ませたいという相部屋の方にあわせてフードコートにした。ケアンズはシーフードが有名である。フードコートにもシーフードの看板が目立つ。バイキング形式のお店に並び自分の好みのサイズの皿を購入し、好きなだけ料理を載せた。
 夕食後はナイトマーケットの土産エリアを散策した。特にこれと言ったものは無かったが、せっかくケアンズまで来たのだから何も買わないのもどうかと思ったので、皆既日食の絵葉書、ブーメランのキーホルダー、コアラの木彫りを購入した。ぬいぐるみも買ってみたかったが、MADE IN CHINAなので買わなかった。オージー製なら買ったのだが・・・。

 ホテルに戻り、シャワーを浴びすぐに寝た。モーニングコールは23時15分。一見、ありえない時間に思えるだろうが、午前0時に観測地アマルーに向けてホテル出発となっている。実質ホテル宿泊といっても野宿に近い。23時15分のモーニングコールが鳴り、仕方なく起きた。皆既日食まであと7時間あまり。外の天気が気になる。窓から外を見てみると相変わらず道路が濡れていた。おそらく夜間にもスコールが度々あったのだろう。幸い星が見えたので絶望という感じは受けなかった。
 0時前にホテルのロビーに集まった。大体の人たちが既に集まっている。ツアー客の全員がアマルーに行くわけではない。7日間コースはオプションでアマルーでの観測となっているため、ホテルに残って早朝の皆既日食観測に臨む人たちもいるようだ。私は出発時は本当に気が重かった。何度もスコールがある中で雨避けのないアマルーに行きたい気持ちは無かった。だが、せっかくここまで来たのだからと、チャーターしたバスに乗り込む。観測機材はスーツケースに入れたままなので、特に荷造りする事は無かった。アマルーはホテルからバスで約1時間ほど走った山あいにある。キュランダに近いといったほうが分かりやすいか。 バスに乗りしばらくケアンズ市内を北上すると、東側の高い空に満天の星が見られた。少しだけ期待を持ちながらアマルーまでのドライブ中は仮眠を摂った。
 1時前、観測地アマルーに到着した。マイオラからアマルーまではかなり細い道なのでバスは1台しか通れない。この時間に到着する他ツアーは国際航空旅行サービスがあったと思う。バス内で観測場所のくじ引きと朝食券の配布があった。

 


アマルーに到着したバスの中。車内の時計は0:54を示す。



アマルーに到着後、いよいよ皆既日食観測に向けて準備を始める。

観測編はこちら

 


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