Pinguicula

 


Pinguicula ’藤娘’

 

〜種名〜

 

原種

esseriana

grandiflora

kondoi

macroceras

primuliflora

sharpii

 

 

 

〜豆知識〜

 

属名;Pinguicula(属名のPinguiculaは、タヌキモ科。

花期;メキシカン系は主に冬〜春。

栽培方法;こちら

 

〜自生地のようす〜
和名はムシトリスミレ。これは花がスミレに似ているからムシトリスミレと和名が付きましたが決してスミレ科の植物ではありません。世界に約80種が自生しています。しかし分布の仕方によって3つのグループに分けられます(最近は4つに分かれているそうです)。

温帯低地性グループ
ヨーロッパの大西洋側沿岸とアメリカ東海岸、中央アメリカ、南米アメリカ(南米種が独立したグループに分けられることもあります。)の低地に分布する。

熱帯高山性グループ
メキシコの山岳地帯に分布する、いわゆるメキシカンピンギクラ。

温帯高山性グループ
日本や温帯の高山、亜寒帯に分布するです。国内には日本固有種のコウシンソウ(Pinguicula.ramosa)とムシトリスミレ(Pinguicula.macroseras)が自生しています。

〜草体の構造〜
ムシトリスミレは捕虫は葉で行います。葉はロゼット状になり、形は様々であるが腺毛を葉の表面(種類によっては裏面も)や、花茎につけ獲物を捕らえます。花は本属の一番の魅力であると言ってもよく、花弁は付け根でつながっているので合弁花といえます。花色は赤色、白色、桃色、紫色など赤系統の色は豊富であるが余り他系統のものがないので単調的になりやすいと思います。捕虫葉には有柄腺と無柄腺が生えており、有柄腺が粘液を出して捕虫活動を行い、無柄腺が消化液を出して消化活動を行います。

〜消化・吸収〜
無柄腺から、消化液を分泌しますが、消化酵素としてたんぱく質を分解するプロテアーゼ、酸性フォスファターゼ、リボヌレアーゼ、エステラーゼ、アミラーゼ等の加水分解酵素が含まれます。有柄腺からも少量同じ成分が分泌されているようです。なお、有柄腺、無柄腺とも分泌は一回限りのようです。

 

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