我が家の遮光方法

 

 夏の日差しは強烈で、強い日差しに当たると一日で植物がダメになってしまう事もあります。その時必要になるのが遮光ネットです。遮光ネットはビニール製のものがほとんどです。織り目が何種類かあり、市松織り、ラッセル織りが有名でしょうか。私は植物の栽培を始めてからずっとラッセル織りを使用しています。特別理由はないですが、近所で入手できるのがラッセル織りだからです。栽培書を見ると市松模様が良いと書かれますが、あまり気にしていません。しかし遮光ネットって意外とお値段高いですよね、何ででしょう?
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遮光ネットの適切な張り方は、他のサイト、ガイドに譲りますが、我が家には遮光ネットが3枚あります。温室用、戸外弱遮光用、戸外強遮光用です。

-温室用遮光ネット-
シルバー色の45%カットの遮光ネットを使用。温室に遮光ネットを張る際に気をつけるのは、温室の外側で張ることです。つまり温室のガラス面より外側に張ることが重要で、内側に貼ると遮光の度合いは変わりませんが、熱のこもり方が違うようです。私の温室は軒下用の小さいものですから、2m×2mがちょうど合います。色はシルバーを使用し、一般的に黒とシルバーが販売されていますが、シルバーの方が太陽光の反射率が高く気温が高くならないようです。温室用遮光ネットは一年中外さず使用しています。なお、温室には通年遮光ネットを張る方も多いでしょう。冬の晴天は日差しこそ夏に比べて弱いですが、窓を閉め切っているため温室内は高温になります。
特に強い光を嫌う植物のために温室の一部をさらに遮光ネットで覆い、遮光率75%にしています。食虫植物ですと、Nepenthes.veitchii、bicarcalata、clipeata、蘭ですとPhalaenopsis.violaceaです。日照時間は年平均9時間程度。

遮光ネット下の植物

夏:ネペンテス全般、ファレノプシスの一部。
夏以外:熱帯植物全般。

-戸外用弱遮光ネット-
遮光ネットは温室用と同じものを使用しています。遮光率は45%。場所は庭の栽培棚(縁台)で、遮光ネットを張る時期は7月〜9月上旬です。遮光ネットは高さ1.5mから栽培棚の前に垂らすようにしています。余りネットと植物が近くなるといけないようで、ある程度(1mぐらい)離すと良いようです。夕方は西側の温室の陰になり、日照時間は平均6時間程度。塩ビパイプを骨組みとしてネットを張っている為、台風など極端に風が強く吹く日は遮光ネット一時的に外しています。

遮光ネット下の植物

夏:ピグミードロセラ、ウトリクラリア、マキシラリア(蘭)、パフィオ青葉系(蘭)、エンサイクリア(蘭)、フラグミぺディウム(蘭)
夏以外は遮光ネットを外します。

 


弱遮光栽培下の植物

 

-戸外用強遮光ネット-
こちらは2階ベランダに張っています。遮光率は65%。色は黒色の遮光ネットを使用しています。理由はベランダの手すりが黒色で目立たないからです。場所柄、遮光ネットは50cmぐらいの高さにしか張れない制約があり(家族からの要望)、日照時間は平均5時間程度です。この栽培場では食虫植物はありません。主に強い日差しを嫌う斑入りの蘭を置いています。ベランダということで風通しが良すぎるぐらいで、ベランダの横側にも遮光ネットを張り、防風しています。

遮光ネット下の植物

夏:ファレノプシス(斑入り葉種)、パフィオ(斑入り種) 
夏以外は遮光ネットを外します。

遮光ネットを張る事で夏の強い日差しを抑えることが出来ます。特に7,8月は気温も高く、遮光ネットを張る事でかなり植物の暑さのダメージは軽減されると思いますし、着生種の蘭の栽培には弱光が欠かせません。木漏れ日で良いのではないのか?と思われる方もおられるようですが、木漏れ日だと暗すぎるのです。
遮光ネットを張るタイミングは植物をよく観察する事です。つまり光が強すぎる事を植物は伝えてくれるのです。葉がやや赤みを帯びてきたら遮光ネットを張るタイミングだと思っています。適切な日差しで植物を管理するのも重要なことです。

※注意点
遮光ネットを使用しているとほこり、汚れのせいで遮光率が高くなってしまうことがあります。前シーズンのネットを使用する際などは一度水ですすいでから使用すると良いでしょう。また、遮光ネットの耐用年数はだいたい3年ぐらいです。ネットが傷んできたら交換しましょう。

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