食虫植物と栽培要素(灌水編)

 

 食虫植物を育てるうえ、いえ、植物全部を育てるうえでは水遣りは欠かせない園芸作業の一つであると思います。植物の80%は水分から成り立っているとも言われ、水を切らすとたちまち湿地に生育する食虫植物なんかは枯死に至ります。かと言って、水を切らさないように常に水が溜まっていればいいんじゃないか?という話になりますが、逆に水が多すぎて根腐れを起こし枯死してしまうこともあります。園芸のことわざ(?)で「水遣り3年」という言葉があるようにそんなに簡単な作業ではない水遣り。今回は我が家の食虫植物の水やり事情についてみていきたいと思います。

 

表.1各種食虫植物と灌水状況(我が家の場合)

     植物のグループ

灌水方法

育ち具合は?
Byblis
        

        liniflora

        filifolia


腰水(1cm)

腰水(1cm)


Cephalotus

腰水(1〜2cm)

Dionaea

腰水(1〜2cm)

Drosera(亜属・セクション)

Ergaleium(球根ドロセラ)

同上

Bryastrum(ピグミー)

Regia(レギア)

     同上

Thelocalyx(ブルマニー)

Drosera ・ Prolifera(プロリフェラ)

Drosera ・ Drosera(その他)

腰水(1cm)

手灌水(表土が乾き始めたら)

腰水(1cm)

手灌水(表土が乾き始めたら)

腰水

腰水(1〜2cm)

腰水(1cm)

腰水(1cm)

×(枯死)

Drosophyllum

腰水(1〜2cm)

手灌水(表土が乾いたら)

Nepenthes

手灌水(表土が乾き始めたら)

Pinguicula

メキシカン系

手灌水(表土が乾いたら)

腰水

※冬季はほぼ灌水をストップしています。

○〜△

Sarracenia

腰水(2〜3cm)

Utricularia

着生種

地生種

腰水(0〜1cm)

腰水(2cm)

表からも分かる通り、我が家の食虫植物は多くが腰水によって水を得ています。Utriculariaでは着生種は頭からの灌水がベストですが水切れが怖くて腰水にしてます。ただし、鉢底にはゴロ土を敷いているのでさほど水はけは悪くないと思います。上級編として腰水でも自動灌水にしたいと思うのですが、予算やら蛇口の関係で今は無理そうです。やはりこまめに腰水交換が当面の作業になります。しかし腰水のボウフラには困ります。誰か対処法知っている方メールください。。(^^;)

戻る