Cephalotus
2008.4月 春の日差しを受け、赤く色づく
2008.4月 この冬は球根ドロセラと同じ管理をした。
若干加温した方が、春の生育が良い様な気がする。
2008年6月 夏は異常高温を避けるため半日陰で管理する。
画像の株のように日照不足になりがちである。
2011年7月 開花。
学名;Cephalotus folicularis(属名Cephalotusはラテン語「頭状の」より由来します)、フクロユキノシタ科。
花期; 5〜9月
栽培方法;こちら
〜豆知識〜
〜自生地のようす〜
和名をフクロユキノシタ、一科一属一種の珍しい植物です。1958年、山川学三郎氏が生品を初めて輸入しました。自生地はオーストラリア南西部、パースから南下してアルバニーに至る半月形の地方になります。自生地では夏の1〜2月(国内は5〜9月)に開花するそうです。花は花びらがない小さな白花を円錐花序にたくさんつけます。自生地ではピートモス系の湿地に生え、たけの高いヨシなどに埋もれて成育してるそうです。気候は夏が涼しく、冬が暖かめです。冬はやっと凍る程度なので栽培でもガチガチに凍らすのはいけなさそうです。夏は最高気温が40℃以上になることもあるそうで、めちゃくちゃ暑さを気にして栽培しなくてもいいでしょう(実際、我が家もそうです)。
〜草体の構造〜
セファロタスの茎はとても短く二種類の葉(普通葉と壺状葉)を交互に出し、二型葉植物となります。壺状葉にはふたがあり、内向きの鋭いとげを並べたエリも発達しています。ふたは丸く白色の模様が入ります。壺状葉は良く育つと大人の親指大になり、日陰で育てると緑色、日照十分であれば赤く染まって観賞価値が高まります。冬に普通葉、夏に壺状袋をつけるようです。
〜消化・吸収〜
エリのとげの表面や谷間に蜜線があり、蟻などを誘引します。壺状葉の内側の壁は尖った短いとげが密生して獲物を中に追い込みます。最後は、滑り落ちた獲物が中の水によって溺死します。消化酵素はプロテアーゼ、酸性フォスファターゼ、エステテラーゼ、アミノペプチターゼを分泌して消化します。