Aldrovanda vesicurosa
2004.11.18
冬芽の様子
2005.4.3
ムジナモ生育開始
2007.8.15
貝のような大きい捕虫葉をつける
2008.11.30
ボツワナ産赤ムジナモ。秋からこのように発色してきた。
2010. 7.20
ムジナモが蕾を付ける。暑い夏の時期にだけ見られる。
開花の様子(動画)
容量 約750KB, ファイル:WMV形式
こちら
※なお、2010.7.20とは別の株の開花です(同じ日本産ムジナモです)。
また開花の流れが分かりやすいよう時間を早めています(約300倍の早さ)。
2010. 9.12
ムジナモはいつ水質のバランスが崩れ、消滅するか分からない。
予備の水鉢を準備し栽培するのも絶種を防ぐ手法。写真は予備用水鉢。
2010. 9. 5
ムジナモは上手くいくと水面一杯に広がるように増殖する。
前年に数を減らした場合でも、翌年注意して栽培すると勢力を回復させられる。
2011.1.1
栽培場は年に数回、雪を被る事がある。
ムジナモは水底に沈んでいるので全く心配ない。
2011.3.19
早春、ムジナモは浮上し生育を開始する。
水質に気をつける。
2011.10. 1
10月は冬芽形成時期であるので、調子を崩さないようにするのが重要。
2012. 5. 2
アオミドロは見られるが、分岐を開始している。
この時期にここまで混んでいると、少し間引く必要が
2016. 8. 6
4年ぶり栽培再開。今年は35℃前後の猛暑が続き、
ムジナモが開花しやすい条件となった。数個の蕾、開花が
あったが、在宅中に見られた花は上の一枚のみである。
2016. 8. 19
4年ぶりに栽培再開。3年間の不在でこれまで約10年間栽培して
いたムジナモは全滅した。再びこれまでの画像のように増やしたい。
2016. 10. 1
2016年の9月はかなり高温傾向だった。そのせいかスイレン鉢によっては
ムジナモの多くはまだ分岐を繰り返していた。数を増やす最後のチャンスだ。
学名;Aldrovanda vesicurosa(属名Aldrovandaはアルドロヴァンディ氏(1522-1607)より由来します。)、モウセンゴケ科。
花期;夏
栽培方法;こちら
〜豆知識〜
〜自生地のようす〜
和名はムジナモ、国内ムジナモの発見者の牧野富太郎博士(1862-1957)が名づけました。ムジナモの運動機構を詳しく研究した芦田譲治博士(1905-1981 )も世界的に良く知られているそうです。分布は東ヨーロッパからアジア東部、オーストラリア北東部、中央アフリカの沼地で分布しているが、ほとんどで絶滅の恐れがあります。ムジナモは水面に浮かんで成育します。水質はph6.0〜7.0という弱酸性で成育し、流水を嫌います。ムジナモは熱帯性の植物なので10℃以下の低温になると茎の先端に鱗片状の冬芽をつくり水底に沈み越冬します。
〜草体の構造〜
ムジナモの発芽時は幼根を出しますが基本は根無しです。ムジナモは植物体の全体から栄養分を吸収することが可能で、光合成の効率も高く、成長が極めて早い植物です。ムジナモの成育最盛期は1ヵ月で個体数が12〜25倍に増殖したとういう記録もあり、ツボにはまれば栽培容易といえるのでしょうか?茎は細い円柱状で長さ6〜22cm、太さ0.5〜0.8mmで分岐して増殖します。4〜10mm間隔で輪生葉(葉輪)をつけます。葉柄は茎の節ごとに放射状に6〜8枚が輪生するが基部では合着しています。捕虫葉は逆挟三角形の葉柄の先に付きます。
〜消化・吸収〜
捕虫方法はハエトリソウと同じく閉じこみ式であるが少し違う点もあります。ハエトリソウと違って一回の刺激によって捕虫葉の葉片が反応して閉合運動が起きます、しかし古い葉はその限りではないようです。閉じる速さは50分の1秒という大変な速さになります。その後、狭さく運動にうつります。消化は無柄腺からプロテアーゼ、酸性フォスファターゼ、エステラーゼの分泌が指摘されるがまだ詳しい調査研究は行われていません。吸収は捕虫葉の内側表面で行われます。
最近は外国産の赤色系のムジナモも出回っています。