Utricularia

 


滋賀県大津市内の湿地にて

 

 

原種

 bifida

 caerulea

 dichotoma 

 gibba

 subulata

 uliginosa

 warburgii 

 nelumbifolia x reniformis 

 

 

属名;Utricularia(属名Utriculariaはラテン語で「小さな袋」より由来します。)、タヌキモ科。

花期;種類によってさまざま

栽培方法;こちら

 

〜豆知識〜

〜自生地のようす〜 
 ウトリクラリアはタヌキモ属の総称でありますが、水中性と地中性によって和名の呼び名が分かれています。おおよそ、水中性のタヌキモ属をタヌキモ、地中性のタヌキモ属をミミカキグサと呼んでいます。ここではミミカキグサにスポットをあてます。ミミカキグサは世界中に広く分布し、東南アジアやアフリカ、北アメリカ東南部、南アメリカ、オーストラリアに分布します。ほとんどが湿地の泥土や池沼の岸辺に自生しますが、着生蘭のように樹木や岩に着生するものもあります。

〜草体の構造〜
 茎や葉の付け根近くに透明で小さな捕虫嚢をつけて地中のセンチュウ、ケイソウなどを捕らえます。ミミカキグサの捕虫嚢の入り口はずっと奥深く、ドアと敷居が平行になっています。その間は円筒状の誘導路で一回の吸い込みに適量の水がためられます。そこへ虫が泳ぎ込み、ドアに触ると急激に内方へ開き、吸い込まれてしまいます。排水によって次の捕虫のためのリセットが行われます。

〜消化・吸収〜
 捕虫嚢の内壁には密生する四叉毛があり、一過性でごく小さく微量の消化酵素の分泌が確認されています。プロテアーゼ、酸性フォスファターゼが産生されています。しかし、古い捕虫嚢は嚢内がアルカリ性になり、細菌類による分解が進みます。分解中間産物は四叉毛を通して吸収されます。

 

 

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