おまけ

 

04.7.4 乙種第4類危険物取扱者取得体験記

  危険物取扱者という資格は全国的にメジャーな資格の部類に入るのではないでしょうか?たぶん初級シスアドより有名かと・・・(^^;で、今回は私が危険物取扱者の資格をどうやって取得したのかを中心に述べて見たいと思います。

〜危険物取扱者ってなに?〜

 一言で言えば乙種危険物取扱者は取得した類の危険物の取扱い、そして作業の立会いを行うことが出来ます。また危険物を貯蔵する場合は危険物取扱者はその安全確保について注意し、安全管理の責任が生じてきます。危険物を取り扱う実務を行う場合は保安講習会を必ず受けなければなりません。危険物取扱者は立派な国家資格となってます。

〜体験記〜

 前置き

 危険物って何?と思われるかもしれませんね。実は危険物の定義は非常にお堅く消防法の法律で示されています。簡単に説明すれば、火災が発生する危険性が高い、爆発的に燃焼する危険性がある、火災が発生した時消火するのが難しい物質(液体・固体)、、、となります。
 では、危険物取扱者試験はどういったしくみか簡単に述べてみます。まず、危険物取扱者のランク分けは、甲種・乙種・丙種の3段階に分かれています。もちろん難易度は甲種が一番難しく(受験資格も結構厳しい)、乙種がその次に難しく、丙種が一番容易なランクとなります。普通に考えたら、まずは丙種から受検するのが正しい道(?)かも知れませんが、乙種からいきなり受検という方も多いらしく、私もそうしてみました(^^;。丙種は限られた危険物しか取扱が出来ず、しかも立会いも出来ないなど権力が小さそうだったので興味がありませんでした。
甲種はすべての危険物が取扱えるので魅力的ですが実務経験や化学系を専攻していないと受験資格が得られそうに無かったので、まず、無理・・・ということで取得した類なら甲種と同じように取扱、立会いが出来る乙種に決めました。逆に言えばすべての類を乙種で取得すれば権力的には甲種となんら変わりません。。
 さて危険物の類についてですが、乙種はさらに細かく分野が分けられていて危険物の性質によって第1類〜6類まで分類されています。この中で一番人気が高いのは第4類です。なぜかと言えば、私たちの生活の中で一番身近な危険物が多いからです。例えば、

ガソリン、灯油、アルコール、植物油・・・etc

これらをどれも知らない人はほとんど居ないと思います。いわゆる引火性液体のことを指します。なので実用性も高く、人気があると言えるのでしょう。私も乙4から始めました。。ちなみに危険物の免状を持っていないと一人でタンクローリー車が運転できません。まあ、免状取得者が同乗していれば問題なく運転できますが・・・

 本題

 危険物取扱者を取ろうと思ったきっかけは私が大学時代にした卒業研究に関わってきます。私の卒業研究は石油タンクの疲労寿命に関する研究をしていたので、危険物取扱者とはなんとなく関係していました(日本語おかしい・・・)。なのでいつか取りたいなあ〜と思ってました。卒業研究の発表が終わったのが2月、その後大型特殊自動車の免許取得などをしていたのでなかなか勉強に手をつけてませんでした。試験も滋賀県は6月にあるのでまだまだ、大丈夫!と思っていて本格的に勉強に取り掛かったのは4月中ごろでした。(^^;それでも試験までは2ヶ月もあったのでゆっくり勉強してました。私の生活スタイルは、学校、バイト、の繰り返しだったのでその空き時間を見つけて図書館などで勉強しました。
 まず参考書はどんなのを選んだかというと。。「これだけ!乙種4類危険物試験合格大作戦!!(奥吉新平 編著、弘文堂)」でした。参考書を買う前にインターネットでどういった本が人気あるのかなぁっと探してて、この本がどこのサイトでも取り上げられていたのでチェックしてました。この参考書は緑色の2色刷りになっていて詳しい解説の後、例題が数問ついてくる形式です。最後に模擬問題があり私は試験前日にやりました。参考書のページ数は322ページとぶ厚くて最初はやる気無くなりますが、文字もそんなに小さくなく、文章も易しく書いてあるので一気に勉強が進む日は1日50ページほど進みます。参考書だけでは問題数が物足りないので問題集も買いました。「この一冊で合格!乙種第4類危険物取扱者試験問題集(丸島浩史 監修、ナツメ社)」です。この問題集は問題がページの左側に、解答(解説付き)が右側に載っています。ページ数は95ページと薄めの問題集です。
 いよいよ勉強!!まず、参考書の本をパラパラ見てみます。どうやら法令、物理化学の基礎知識、危険物の消火・性質の3つに分かれているようです。物理化学はハッキリ言って高校卒業程度の内容なんで別に焦りませんでした(しかも私は一応理系だったので詳しくやってました)。危険物の消火・性質も乙4なら常識で答えられそうだったのでそれほど難しそうでは無かったです。しかし、、、法令、、、、こればっかりは知ってないと無理・・・どれだけ賢い人でも覚えないと答えられないでしょう・・・ということで私も法令からとりかかりました。
 参考書の半分は法令で占められてました(この本だけかもしれませんが)。いっぱい出てきます、全然知らないことばっかりです。。しかもこんな細かいとこまで出るの?というようなところも例題で出ています。。とほほ、覚えないと無理です。。なので法令だけで中休みも含めて1ヵ月かけて勉強しました。。
 法令が終わって次は物理化学を勉強しました。が、常識じゃないのか?と思われるところもかなり載っていてこちらはほとんど流し読みという感じでした。酸化と還元などは中学校でもやったような記憶が・・・(^^;
 最後に危険物の性質・消火方法を勉強しました。性質も普通に考えたら出来るのではないのでしょうか。。ただ、性質も細かいところまで出されると怪しかったのでそれぞれの危険物の性質について法令のように暗記してました。。

こんな感じで参考書を読んでいき、読んだところは問題集で復習していきました。参考書と問題集を別の著者にすると、問題傾向も若干違ってくるのでより幅広い勉強が出来ました。参考書と問題集は別々の著者にするのがお勧めです。。

 感想;
勉強期間は2〜3ヶ月がベストではないでしょうか。。私の場合、中休みを除いてまじめに勉強したのが1ヵ月半。。しかも時間が限られていたのでそれだけかかりました。短期集中型の人であれば1〜2週間という人もおられるそうです。。私はコツコツ型なので無理ですが・・・

 試験日

 さて、試験当日がやってきました。前日には模擬問題もやってもう準備万端(?)です。滋賀の場合、前期の6月は3回試験があります。会場それぞれ滋賀県にある大学で行いました。私は6月13日に試験を受けたのでR大学が会場でした。この大学って他にもたくさんの資格試験の会場になりますねぇ。。シスアドの時もここでした(^^;ゞ。試験時間が朝9時半からで入室は9時10分までとなってましたので、早めに会場入りしました。というかこの日は朝早く起きたので会場には8時半前には到着です。会場でも最後のチェックをしてました。試験前日は一日予定を入れず、追い込もうかな〜と思ってましたが、「もう今からあせってもしゃーないなー」という思いもあってほとんど手をつけてませんでした。なのでド忘れが一番怖かったので頻出分野だけ最終チェックしてました(指定数量はどれだけだったか等)。
 9時半、いよいよ試験開始です。問題数は全部で35問、法令15問・物理化学10問・危険物の性質消火10問でした。制限時間は2時間。
長っ!( ̄□ ̄;)
実は、私は模擬問題をやったと前述しましたが、時間は計らずにやってたのです。なので時間制限内で受けるのは初めてでしたが、とても2時間もかかってやる問題数じゃないです。。試験開始後1時間(だったような)で退出OKが出ました。私も1時間もかからず終わってしまいました・・・でも念には念を、、ということで4回ほど見直してました。これで落ちたらもう知らない!というぐらい見直しました。これで30分は潰せて11時には満を持して退出しました。当日は昼から人と会う約束をしていたので、時間が余り過ぎても退屈だったので4回も見直してましたのが本音ですけど・・・(−−;

 試験結果は7月6日には発表されると言っていたのでその日を楽しみに待ってました。。が、もっと早くに結果が来ました!7月3日にははがきで届いてました。その日は一日バイトがあったので、はがきで通知を見たのは夜でした。。さすがにはがきを剥がすときはドキドキものでしたが、結果は「合格」。。いやあ、7月3日は落ち込む事があったので不幸中の幸いでした。。これで不合格ならこの日はもう立ち直れなかったかも・・・大げさですね。

 でも合格通知だけじゃ免状はもらえません。滋賀は2800円の収入証紙を買って試験センターに申請しないといけないんですね。収入証紙代が結構痛いです。。。

 


これが合格通知!!

 

↓免状が届きました。遅くなりましたがアップです。

 


 到着まで約3週間かかりました。

 

 

 

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