おまけ

 

04.3.28   大型特殊自動車免許取得体験記

私は大型特殊自動車の免許を取得しました。ここではその体験記を記してみたいと思います。力作です。何かの役に立つかも??

〜大型特殊自動車ってどんな車?〜

大型特殊自動車と言われても普段余りなじみがないので、みなさんどんな車か想像できますか??簡単に説明すると、身近な(?)車でブルドーザーがありますよね。ブルドーザーのようにエンジンの排気量が1500ccを超える特殊な構造をした、特殊な作業に使用する自動車のことを大型特殊自動車といいます。他にはラフタークレーン(移動式クレーンのひとつ)、ロータリー除雪自動車、タイヤショベルなどの車両が挙げられます。しかし大型特殊自動車の免許を持っていてもあくまで公道を走らすことができるだけで、車両の操作機器をいじるには別途免許が必要です。どんな車両が大型特殊自動車であるか見分けるにはナンバープレートの番号で見分けるのが一番簡便だと思います。

     滋賀 99 

 あ **−** 

まず、上記のナンバープレートでは車両の種類を分ける番号が「99」になってますよね?大型特殊自動車はこの番号が、

9、90〜99、900〜999(大型特殊自動車のうち建設機械以外) 

もしくは

0、00〜09、000〜099(大型特殊自動車のうち建設機械) 

になっているはずです。大型特殊自動車だと思って運転したら実は大型自動車だったぁ!という間違いを防ぐためにもナンバープレートチェックは大切です。                                 

 

 〜体験記〜

 大型特殊自動車免許・・・こんな免許持っている大学生は世の中でも少ないんじゃないでしょうか?少なくとも私の家族、いとこ、友人の中でこの大型特殊自動車免許(以下、大特)を取得している人は全くいません。それほどマニアック(?)な部類に入る免許です。さて、私は何で大特を目指したかというと、私はブルドーザーとかキャタピラがついた車の運転には前から憧れみたいなものがあったんですね。そしてふと教習所のホームページを見ていると大特が目に映り、教習料金も私が通ったT教習所は6万円を超える程度で、安いなーと思って大特免許取得を決心しました・・(^^;(意味不明)

 当然、大特の免許取得の費用には学生割引が効きません。学割が効くのはたいてい「普通車1種、自動2輪」だけなんですね。まずは電話でT教習所に教習の流れ、持ち物などを聞いてみました。電話によるとまずは教習所にお越しくださいということだったので、教習費用と印鑑、筆記用具、現有免許などを持って、電話をした次の週に教習所に伺いました。

 初めてT教習所に伺ったときは写真を撮影したり、申し込み書に記入、代金の支払いなどだけでした。なお、私がT教習所に伺ったときは大学生の春休みでしてちょうど普通免許を取得する人が多かったので、私の教習の予約はしばらくしないと空いていない状態でした・・・

 さて、教習の流れについてですが、普通免許を持っている人は学科が免除されます。ただし適性検査は教習所で1度受けなけれなりません。適性検査はいわゆる数字の計算、図形、書き取りの速さなどです。技能教習も普通免許なしの人より少なく、6時間で終了になります。1、2時間目が第一段階の練習走行、3時間目が第一段階のみきわめ、これで良好をもらえれば第二段階に進めます。4、5時間目は第二段階の練習走行、6時間目が第二段階のみきわめになります。

 さて、T教習所に入所して1週間後からいよいよ技能教習が始まりました。

1、2時間目

大特は路上教習が無く、所内だけの教習となります。まず、最初の教習ということで、操作方法としてバケットの上げ下げ、アクセル、ブレーキ(ハンドブレーキは右についてます)、チェンジレバー、ワイパー(上についてます)、ライト(メーターの近くについてます)などを教えてもらいました。また大特は指示器がハンドルを戻しても勝手に戻らず、自分で戻さないといけないんです。しかもエンジン音がうるさいので指示器のカッチカッチの音が聞こえず、指示器の戻しを忘れてしまいます。検定の際は要注意ですね。。まずは教官が見本として所内をぐるぐる走ります。しばらくして私と運転を交代しました。交代はいちいち車から降りてするのではなく、車内は座席を交代できるぐらいのスペースがあるので車内で交代しました。さて、エンジンをかけ、バケットをレバーを引いて操作しましたがこれに感動!しました。グイーンとバケットを持ち上げて手前に引きます。そして大特は完全なマニュアル車ではなく、半分MT、ATな感じで、クラッチペダルは無いのですが、速度に応じてチェンジレバーを操作します。大特は普通車と違って2速発進です。1速でもいいのですが、これは砂利道を走る際に使うそうです。なので通常、舗装されている道路では2速発進で十分なのです。まず、走っていて真っすぐな道を走っていてもハンドル操作が慣れないのでかなりふらつきます(1回目は誰でもふらつくと思います)。ふらつくと余計あせってハンドル操作が大きくなってさらにふらつきが大きくなりました。まあ、そこで教官にはハンドル操作を補助してもらいました(^^;。2時間目になると、だいぶ操作、走行も慣れてきていよいよバックの練習になりました。いわゆる方向転換なんですが、これが意外と簡単でした。まず、普通車はバックする際、後輪が見えませんよね?でも大特は座席の後ろがもう後部ガラスなので少し覗けば後輪が丸見えです。それを見ながらバックして方向転換を行います。また大特は車体が2つに折れ曲がる構造をしており、内輪差を考慮しなくてもいいのでこれも簡単になった理由でしょう。難なく方向転換をマスターして、1、2時間目はとりあえず大特の走行に慣れるというものでした。

3時間目

いよいよ第一段階のみきわめです。実は私は3時間目がみきわめだということを全く知らなかったんですね。そこで当然コースも覚えていませんでした。(^^;だって、前の時間にみきわめのこと全く言われなかったし、第一段階、第二段階に分かれてるともいわれませんでしたからねー。。とりあえず、心の準備ができぬままの走行になりました。逆にそれが良かったのかもしれませんけどね。大特のコース走行ですが、これまた他の車種に比べてかなーり簡単なんですよね。なにが簡単かと言うと、まずS字走行、クランク走行が無い!!そして坂道発進も無い!!縦列駐車がない!!ホントにこんな簡単でいいのか?と思うぐらいです。。なので大特の試験はいまだに誰も落第者がいないらしいです。。プレッシャー・・・( ̄Д ̄;)ゞ  私も一応第一段階のみきわめは一発で良好をもらえました。。

4、5時間目

第二段階に突入です。だからといって何も変わりません。。(^^;)はっきりいうと第一段階と習うことは同じです。所内コースをひたすら走っていました。このころは左折の際のふくらみに対して厳しくはなりましたね。。大型ということで左折したとき少しでもふくらむと対向車線にはみ出る恐れがあります、なので必ず左折する際は車輪を道路の端ぎりぎりに寄せなければなりません。これも結構簡単で、フロントガラスから前輪が丸見えなので難なく解決です。

6時間目

いよいよ、技能教習最後の時間になりました。このみきわめは卒業検定を受けられるかのみきわめになります。しかし、コース内容は第一段階と全く変わりません。(^^;)なので難なくみきわめは良好をもらえました。さあ卒業検定です!誰も落ちてない・・・

卒業検定

卒業検定は教習終了の次の日に受けました。説明は朝の10時10分から始まり、普通車の人と同じ部屋に集まりました。その日は全員で40人ぐらいいましたが、大型(けん引含む)が2人、大特は私を含めて2人でした。走行順番、コースはくじ引きで決めます。卒業検定は所内走行なのでもうコースはばっちり覚えていて特別あせりはありませんでしたが、代わりに誰も落ちていない検定に落ちたらどうしようという焦りが大きかったです。大特の試験は人数も少ないしすぐ始まるだろうと思っていたらなんと12時10分から試験開始!おそっ!(^^;)
 まあ、仕方ないですね、採点教官の人数上の関係でそうなってしまったようです。さて、大特を受けるのは私のほかにもう一人おじさんがおられて、その方は年齢50過ぎだそうです。その方には「学生?学生で大特は変わってるなー」といわれましたが、結構面白い人で試験時間まで喋っていました。その人は大型とけん引、大特の同時教習していてすでに大型とけん引は卒検に合格、大特は最後の卒検だそうです。

さて試験の順番はくじ引きで私が1番になりました。まあ2人しかいないので1番でも2番でもあんまり変わらんのですが・・・さあ、いよいよ乗車!になりましたが、ここでも緊張していて、採点教官に「あのー少し深呼吸していいですか?」と言って、教官「あー、リラックスしなさい。大丈夫だから、普段どおりならねー」と返されましたが、深呼吸を数回しました。何で私ってこんなに緊張しーなんですかね?別に落ちても失うものは何も無い(補習代、再検定代はいりますが)のに・・・まあ、試験は発進準備から始まります。

 まず、エンジンを掛けます。グオーン、、無事かかりました。。次にまずバケットを上げる操作をします。これも完了。次に窓が開いていることを(踏み切り通過時は開けとく必要があるので、走行中開けるのは面倒なので発進前に開けるのが普通です)チェック、ミラーチェック、前後退チェンジレバーをFにして、速度用チェンジレバーを2速にしてサイドブレーキを下げ、いよいよ発進です。走行しだすと緊張は忘れました。そうして一応発着点まで戻り、私「到着しました」と言ったら、教官「エンジン切ってください」と言われ、確かに自分でエンジンを切ってと前の説明の時にいわれたことを思い出しました。私「エンジン切りました」、教官「降車があるでしょ!?」。確かに!!やっぱり緊張していたんですね。。降車動作までが検定対象なんですよね。。後ろを確認してから下車しました。そして、採点教官には「うーん、私が気になったのは2点、まず、方向転換の際の周囲の安全確認が足りない、大型なんだからもっとよく見て!あとは、一度交差点で左折の際ふくらんだよね。あれはもうちょっと寄れるから、イン(内側)にもっと寄せてください!」と言われました。まあ、確かに交差点のときちょっとふくらんだのは自覚したんですがまさか方向転換の安全確認で注意を受けるとは!!みきわめでも言われたこと無かったのでちょっと残念でした。とりあえず、注意事項は2個だったのでまあ、落ちることは無いと思いつつ発表を待っていました。もう一人の大特受検のおじさんもやはり方向転換の周囲の安全確認で注意を受けたのことです。きびしいですねぇ、卒検は・・・

合格発表は13時からで試験が終わって30分ほどでした。自分の名前とおじさんの名前も呼ばれ2人とも合格です。さすがにうれしかったですね、合格の時は。。あとは卒業の手続きをしてT教習所を後にしました。。

早速合格をもらえた次の日に守山市にある滋賀県の運転免許センターに行きました。学科試験はないので午前、午後のどちらに行ってもいいのですが、当日朝早く目が覚めたので午前中に免許センターを訪れ、視力検査、写真撮影、証紙などを払って免許を交付してもらいました。無事、免許の種類の欄に「大特」が記載されました。


大特免許が追加された!

 

意外と実感が無い大特の特有ルール・・・(^^;

大特を取る際は大特の学科勉強があるわけでもなく、普通免許を持っていると学科すら免除されてしまうので、特に大特ならではの標識・表示などの交通ルールには気を付けていかなければと思ってます。

 

大特を取ると次に乗りたくなるのが、トラック、ダンプなどの大型自動車一種です。大特は実際に走っている車両も少ないのでやはり実用性の高い大型自動車一種が欲しくなります。ということでまたアルバイトをしてお金をためて、夏休みにでも「大型自動車一種」が取れればなーと思ってます。聞くところによると、大型自動車一種免許の制度がもうすぐ変わるそうで、今のうちに取得していれば楽だそうです。なぜかというとこれから先、大型自動車一種でも車両の重量によってさらに階級分けがされてしまうからだそうです。

 

今回のお話は以上です。。

 

 

「おまけ」トップへ戻る

ホームへ戻る