京都府立植物園訪問記

 

訪問日;2007年08月14日

 

 京都府立植物園は兵庫県フラワーセンターの他に関西で食虫植物の栽培・育成に力を入れている有数の植物園です。今回は植物の提供関係より、担当のH氏とお話しする機会がありました。ちょうど食虫植物の展示会も開かれており、案内していただきました。数日前にはネペン学者のK氏の講演会がありましたが、私用の為参加できませんでした・・・
 展示会の他にも一般の方は立入禁止となっている育成温室も見学させていただきました。育成温室は数年前までは趣味家の方でさえほぼ見られなかったようです。育成温室はさすが育成しているだけあって、展示会と全く違った栽培の手法があちこちで見られます。戸外ではサラセニア、ディオネア、イビセラ、サスマタモウセンゴケ、ミミカキグサ、ムジナモなどを栽培されていました。ネペンテスはマダガスカリエンシスが戸外栽培でぶらぶら吊られていました。
 しかし、やっぱり府立植物園といえば、ネペンテスですよ。温室内は多数の鉢が吊り栽培されています。数は数えていませんがどれぐらいあるんでしょ、1000ぐらい?いやもっとかも・・・ネペンテスは大学との関係で古都シリーズが多く置かれていました。古都シリーズは河瀬氏作出の京都名物ネペンテスですが、初めて見る種類も多いです。古都シリーズのあの本を持ってこれば良かったかも・・・
 他にはブルケイが大きくなっており、でかい袋を付けていました。ビーチもヘゴに誘引され将来ヘゴにぐるぐる巻きにするんでしょうか。自生地風になりそうで楽しみです。大株化したベントリコーサもあり、これは家庭の小型温室ではムリでしょう。30cm大の袋を付けていました。
 広島の食虫植物農園から届いた苗も多数あり、将来的に楽しみです。
 育成温室のとなりには冷房が効いた高地性の花木が収納された温室があり、そちら覗きました。こちらにはフクシャが綺麗に咲いており、その下で水槽に入った高山性ネペンテス、ダーリングトニアなどがありました。温度計を見ていなかったので分かりませんが20℃台前半の温度のような気がしました。
 お忙しい中、約2時間もお邪魔してしまいました。この場を借りてH氏にお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

下写真の*印付きはクリックすると拡大写真が出ます。

 

 

  
  ネペンテス育成温室入り口               温室内部、整然と吊り鉢栽培*

 

 
     美しい袋をつける*            兵庫県フラワーセンターからの贈り物?

 

  
吊り鉢の下では小苗が生育中              温室内部

 

      
古都シリーズの一種           ネ.ビーチ”バリオ”*

 

  
冷房温室の一角*                 ダーリングトニア、生育中

 

     
サラセニアはレウコフィラが多い        立派なトリコカーパ*

 

 

 

コメント
ネペンテス、サラセニアとも用土は砂利系が多かったようです。兵庫県フラワーセンターの札もいくつか見られ、活発な交流をされている事が伺えます。高地性ネペンテスの苗が多数、冷房温室で生育中であったので、数年後大きな袋を付ける株になる事を楽しみにしています。高地性ネペンテスへも今後力を入れて取り組む様です。私はネペンテス.ビーチのヘゴ付け株がどうなるか非常に楽しみですね。

 

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