Darlingtonia californica


 

 

学名;Darlingtonia californica、サラセニア科。

花期;栽培場では未開花。

栽培方法;こちら(工事中)

 

〜豆知識〜 

 〜自生地のようす〜
 和名はランチュウソウ。一属一種の珍しい植物。アメリカのカリフォルニア州およびオレゴン州南部に分布します。山間部や海岸近くに自生しますが、いずれも冷たい湧水がそばを流れており、ダーリングトニアの地中部は夏でも20℃以下の低温を維持しています。地上部は日中30℃程度まで上がります。自生地の写真を見ていると周囲は木々に囲まれているので、一日中陽が当たる事は少なそうです。春に開花。

 〜草体の構造〜
 サラセニアのように昆虫を捕虫筒に誘い込む構造となっていますが、入り口が下を向いているのが特徴。背側を貫く中肋の頂端が伸びて平たくコブラが舌を伸ばしたような付属体となって垂れ下がります。茎はほとんど立ち上がらずに地下を這い回ります。花は花茎の途中に数枚の鱗片葉を付け、めしべの中東はわずか5裂するのみで洋傘状とはならず、おしべは15本と少ないです。自生地では100センチぐらいの高さまで育つようですが、国内栽培品でまだそこまで生育しているのを見たことがありません(植物園含む)。

 〜消化・吸収〜
 消化酵素の分泌は確認されていません。消化はもっぱら細菌の働きで進行します。捕虫筒の底部分にはクチクラ層の不連続性が見られ、そこから分解産物が吸収されます。

 

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